一級建築士事務所 イン・エクスデザイン
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還暦を迎えられたご夫妻のための計画です。 堺市の古い住宅街にある敷地は道路面を東とし残り三方は隣家によってかなり閉ざされてしまった環境にどう対処するかが大きな課題となりました。 限られた敷地面積に対して駐車場の確保などの諸条件から中庭のような外部空間を配する選択は難しいものとなりました。 そこで敷地中央に位置することになる切妻屋根の中心で垂直方向にずれてしまったような断面を設定し地上8.0mの高さの南面より1階まで光が降り注ぐようなイメージを持って設計を進めました。 東面をカーテンが覆っていても内部空間には十分な光が拡散し やわらかな時の流れを刻々と移し出してくれる木箱の中を住まいとしてお届けしました。 じつは道路に一番近い白い漆喰の箱の中には浴室が隠されています。そしてその浴室にも垂直の小さな光庭より柔らかな光が降り注ぎます。
2004