空間そのもを照明化する灯具として
古くより日本(とりわけ京都)の文化には素材そのものをいかに設え愛でるかという楽しみ方があります。
身近な木材を好きな組合せで、もてなしの場を創り上げる数寄屋の空間、その傍らには春夏秋冬の移ろいに表情を変える庭園、さらには陶器、生花、料理、着物・・・・。
ここでは照明器具自体が発光するのではなく、これら日本の空間を構成する”素材”そのものを照明化することを考えました。
向こう側にある壁や庭、物などを照らしその空間の”素材”自体を際立たせる効果を産み出し、逆に灯具自体は暗転しフレーム化します。
”私の存在”とその向こう側にある空間を構成する”素材”が浮かび上がった関係性を感じることで、その場の意味や理解がさらに深化するのではないでしょうか。
■京都デザイン賞2012
京都商工会議所会頭賞
■第26回国民文化祭 京都2011
京の灯り展 : 最優秀賞
■美術 表現と観賞(開隆堂出版)
掲載 (中学校の教科書)
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