江東区でのオフィスビルの計画です。
敷地は間口4.4m、奥行9.5m、13坪を切る小さな土地です。
通常オフィス空間にはパブリックなコミュニケーションスペースと必要な秘匿性を持った執務空間とに分けられますが、このスケールの空間に階段室を設定しその各室を構成すると各階で孤立した空間の積み重ねになってしまいます。
そうならない様に必要な空間ボリュームに公共性と秘匿性を確保しながら階段スペースが縫っていくようなイメージでプランニングされています。
1~3螺旋階段、3~5階は直階段の組み合わせからなります。
らせん階段を覆う道路面ファサードは3階建のボリュームなのですが、そのように感じないよう各層に複数のランダムな水平スリットによる分節を施した。
日常の都市空間の中に、少しスケール感の異なる違和感を意図的に挿入したといえるかもしれません・・・。
隣に建つ一般的な階高を持つ4階建のマンションとのギャップや日常の街並みからの異化の中にコーポレイトアイデンティティーやコマーシャル効果を重ねることを試みた。
key words
・スケールの変換
・階層がわからないように
・小さいけれどしっかりと
→計画時 |