身障者の社会復帰をサポートをする施設とはどのようなものか？
という考え方ではなく、

自分自身が働きたい。
その場に通いたい。
ここで働きたい。
みんなと創りたい。

ポジティブな感情の生まれる場そのものを就労移行支援施設とするという発想で”新しい福祉施設のかたち”を提案しています。
通所者と運営スタッフという関係ではなく一緒に働く集団や組織としての場所として。
また日々の自身の気持ちや集団の意識と向き合う場所として。

他方、行政の既存建物をいかに地域の日常に根差した施設として有効に運用できるか？という公募による就労移行支援施設の提案でもあります。
既存建物の素性をいかしたリノベーションの手法として
・極力手を加えない
・インフィルのみを解体して躯体
　の素肌を現す
・仕上げない仕上
・加えるものは最小限に
・自分たちで常に変化できる設え
これらをキーワードに計画されています。

RC造地上2階建
リノベーション

1763.31㎡

406.43㎡

658.00㎡

平野 和司

2020